2026-03-31
境界知能 お金の管理ができない|借金100万円が発覚した話
はじめに
弟はお金の管理が今もできません。
ある日、消費者金融で100万円の借金が発覚しました。この記事は「お金の管理方法」のハウツーではありません。うちの弟に実際に起きたことと、家族がどう対応したかの記録です。
実際に起きたこと
消費者金融で100万円
弟が成人した後、消費者金融で100万円の借金が発覚しました。
お金に困っていた中で、悪い大人に消費者金融を勧められたのがきっかけでした。その大人は弟から借りたお金を返さず、いいように利用していました。境界知能の人は判断力が弱く、「断る」ということが難しい場合があります。結果的に、弟だけが借金を背負うことになってしまいました。
この借金は、後に障害年金の積立から返済することができました。母親が粘り強く手続きを進めていたおかげです。
パチンコと夜遊び
母親がこっそり弟の携帯に位置情報アプリを入れています。たまにパチンコ店にいるのが確認できます。
また、職業柄飲み会が多く、夜の街に繰り出しているのも確認していました。パチンコも飲み会も、弟にとっては「ストレス発散」なのだと思います。仕事がうまくいかない、お金の管理もうまくいかない。そのストレスが衝動的な行動に繋がっているのだと思います。
給料前にお金がない
これは今でもあります。給料が入っても計画的に使えず、月末になるとお金がなくなります。
家族がやっていること
位置情報アプリ
成人しているので、本来は本人のプライバシーです。ただ母親は弟の安全のために、こっそり位置情報アプリを入れています。
これが「正しい」かどうかは分かりません。ただ弟が反社関連の会社で働いていたことを考えると、「どこにいるか分かる」ことは家族にとって最低限の安心材料です。
療育手帳と障害年金
母親の努力で療育手帳を取得し、障害年金も申請して受け取れています。
障害年金は弟の生活の基盤になっています。仕事が続かなくても、最低限の収入があります。これがなかったら弟の生活は成り立っていなかったと思います。
兄がコミュニケーションの受け皿になる
母親だけがコミュニケーションルートだと、弟に甘えが出ます。母親には強く出られるし、何かあっても「お母さんがなんとかしてくれる」と思ってしまいます。
そこで兄の僕が一旦受け皿になる形を取っています。弟にとって兄は母親ほど甘えられる存在ではないので、少し緊張感が生まれる。完全な解決策ではないものの、母親一人に負担が集中しない仕組みとして機能しています。
知っておきたかった制度
弟の借金が発覚した時、僕たち家族は「日常生活自立支援事業」という制度を知りませんでした。
これは社会福祉協議会が通帳や現金の管理をサポートしてくれる制度で、月1,000〜3,000円程度で利用できます。手帳がなくても使えます。
もしこの制度を早く知っていたら、100万円の借金は防げたかもしれません。
成年後見制度(補助・保佐)という選択肢もあります。これはお金の管理や契約を法的にサポートする制度です。手続きは複雑ですが、弟のように騙されやすい人には検討の価値があります。
同じ状況の方へ
お金の管理ができないのは、本人の意志が弱いからではありません。計画を立てる力、衝動を抑える力に特性があるからです。
責めても解決しません。仕組みで対応するしかありません。
口座を分ける、使える金額を決める、プリペイドカードを使う。家族ができることはあります。ただ一番大事なのは、お子さんのお金の使い方のパターンを把握しておくことです。何に使うのか、どんな時に衝動的になるのか。傾向が分かれば対策が打てます。
僕たちが作っている「ヨゾラ」は、相談を通じてお子さんの傾向を蓄積し、お金の管理を含めた具体的な対応策を提案するツールです。家族だけで全てを抱え込まないための場所として活用してもらえたらと思います。
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ヨゾラ
きょうだい児が家族と一緒に作っているサービスです。生きづらさを感じている人に、その人に合った答えを届けます。